
社外品(アフターパーツ)加工に関するご案内
1. はじめに
当社は純正部品および社外(アフター)パーツの加工・カスタムを承っております。
社外品は製造元やロットにより品質や寸法、素材特性にばらつきがあり、純正部品と同等の性能や耐久性が保証されているわけではありません。
本ページでは、加工後に発生し得る事象、当社の検査・対応範囲、そしてお客様にお願いしたい確認事項・同意内容を記載しています。
2. 社外品と純正品の違い(簡潔に)
- 製造基準・検査の違い:純正品は自動車メーカーの基準に合わせた設計・検査が行われるのに対し、社外品は製造元によって検査工程や公差が異なる場合があります。
- 寸法・材質の差:取り付けの際に微妙なズレや干渉が起きやすく、それが別部位の負荷増大や早期摩耗につながることがあります。
- 保安基準や車検の判定:同じパーツでも車両全体での適合性や検査官の判断によって車検結果が変わる場合があります。
3. よくあるトラブル例
- 電装系:接続・配線処理の違いや元のコネクタ形状の差で接触不良やショートが発生する。
- 機構部:寸法・強度差で取り付け時に他部品と干渉し、結果的にその部位に負担がかかり破損する。
- 車検・保安基準関連:当該パーツ自体は適合でも、車両の他の要素と組み合わせた結果で検査が不合格となる場合がある。
4. 加工が原因で起きがちな事象
- 緩みやトルク不足によるボルト・ナットの緩み、結果としての接触不良やガタつき。
- 配線の絶縁未処理や接続ミスによる電気系の不具合。
- 加工時に見落とされた内部損傷(取り外し・再取り付けの際の小さな亀裂など)。
5. 当社の対応範囲と検査手順
- 加工前:受け取り時の状態確認(外観、取り付け部周辺の状態、必要に応じて写真記録)
- 加工中:加工箇所の手順記録、主要工程の写真保存
- 加工後:加工箇所の動作確認(未施工部分は可能な範囲)
6. 免責事項
当社は加工対象の部位および当該加工に直接関連する工程に関しては最大限の注意を払って作業を行います。
しかし、以下の事象については当社の直接の過失と判断できない場合、補償の対象外となることがあります。
- 加工時に触れていない箇所で発生した既存の欠陥・経年劣化・隠れた損傷
- 社外品(アフターパーツ)自体の初期不良、材料固有の欠陥、製造ロット差に起因する不具合
- お客様または第三者(DIYや他業者)による改造・加工が原因で生じた二次的な故障
- 車検・保安基準に関する最終判断(検査官の裁量によるもの)
7. お客様にお願いしたいこと
- 加工前に当該パーツの購入元・ロット情報・元の写真を可能な限り保存ください。
- 加工前の現状(気になる症状や過去の修理履歴)をできるだけ詳しくお知らせください。
- 引渡し後に新たに発生した事象は速やかに当社にご連絡ください。発生から長期間経過した上での申告は、原因特定が困難になるため対応を制限する場合があります。
8. 保証と有償対応について
- 加工箇所に関して「作業ミスが明確に認められる場合」は当社負担での修理または再加工を行います(期間:引渡し日から30日程度、詳細は個別規定)。
- 上記以外の不具合(社外品初期不良・既存部位の劣化等)は有償見積りにて対応いたします。
9. クレーム・紛争時の手続き
- まず当社窓口へ連絡ください(写真・状況の提示)。
- 当社で一次調査(現物確認・写真チェック)。
- 必要な場合、第三者機関(整備士・専門家)による検査を実施し、原因を特定します(検査費用は協議のうえ決定)。
- 整理解決が難しい場合、外部の紛争解決機関や消費者相談窓口をご案内します。
10. よくある質問(FAQ)
Q1. 加工していない箇所が故障したら誰の責任ですか?
A1. 発生時の原因調査で当社の作業と因果関係が確認できない場合、当社の責任範囲外とします。
Q2. 社外品の初期不良はどのように扱われますか?
A2. 購入元の保証やメーカー保証がある場合はそちらの適用を優先します。加工を行うと多くの場合で保証が無効となりますので、新品のパーツは事前に動作確認をお願いします。
11. 最後に
社外品は純正品とは異なり、製造ロットや形状にばらつきがあるため、加工には多くのリスクがあります。
当社は最大限の注意を払って作業を行いますが、上記内容をご理解いただいたうえでご依頼くださいますようお願い申し上げます。
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